プラナリアの不思議をいっぱい体験してもらいました
これまで大人向けに夜サイエンス系イベントをやって来ましたが、今回は「サイエンス・カフェ」として昼間に開催。あいにくの雨にも負けず、中学生4人、小学生1人が来てくれました。
今回のテーマは、プラナリア。プラナリアといえば切っても再生するやつです。大昔からその再生能力に注目したいろんな人達が切り刻んでいました。進化論のダーウィンもです。ちなみにダーウィンはニートで、お金をもらって生活し、趣味で研究をしていたそうです。なんと羨ましい。
講師の有田さん、今回もそんなこぼれ話もまじえつつ、いろんなお話をしてくれました。持ってきてくれたプラナリアは、3種類。それぞれナミウズムシ、ミヤマウズムシ、アメリカツノウズムシです。微妙に頭の形がそれぞれ異なり、生育する場所も異なります。参加者はみんなプラナリアの実物をみるのははじめてです。
顕微鏡でプラナリアの頭部を見てみます。有田さんは言います。「人には二種類います。プラナリアを見て、気持ち悪いと言う人。と、かわいいと言う人」顕微鏡をのぞいた人はみんな「かわいい!」と歓声をあげました。マンガみたいな、まんまるの、より目です。
さて、そんなかわいいプラナリアをいよいよ切ってみます。氷の入ったタッパーの上で動きを鈍くして、カミソリですぱっと。うまく再生できる切り方を教えてもらいますが、動いたり縮んだりしてちょっとむずかしいです。切ったプラナリアも顕微鏡で見てみました。直後のプラナリア、切ってしばらくしたプラナリア、切り口が違います。
切られたプラナリアは、頭側からはしっぽが再生し、尻尾側からは頭が再生します。頭から頭が生えて2つ頭ができたりしっぽだけになったりしないのしないのはなぜ?謎を解明したのは京都大学の先生でした。「脳なし」という遺伝子が関係していたのです。他にも生物の研究者のつけたふざけたネーミングの話が紹介され、子どもたちに受けていました。
せっかく顕微鏡があるので、ボルボックスやゾウリムシなどの微生物も観察しました。
最後におやつを食べながら、なぜか中二男子たちがジュースを混ぜてへんなドリンクを作って飲ませあいをして盛り上がり、サイエンスカフェは終了となりました。ありがとうございました!
次は川原で焚き火&生物採集という、アウトドアサイエンス・カフェになるかも!?