5/18(土)、「ノラヤサイエンスバーvol.19「土砂災害はなぜソコで起こるのか? 〜危ない場所に潜む地形と地質の秘密〜」を開催しました!
5人の方々が集まってくれました。
いつものように、乾杯からはじまります。みなさんには軽く自己紹介をお願いしました。
今回の講師、橋本さん(写真奥)。ノラヤのサイエンスバーに興味を持ち、ノラヤに来るようになった常連さんです。
今回も進行役を佐藤大さんにお願いしました。フレンドリーなつっこみで場の空気を和らげてくれました。
橋本さんのお話の始まりです。土砂災害の分類をまずは知りましょう。実際の土砂災害の事例も紹介しつつ、みていきます。
どうして日本には土砂災害が多いのか?外国と比べると、違うところがいっぱい。うーん、こんなに危ないところに私たちは住んでいるんですね……
参加者からも積極的に質問が出ました。
ひととおりお話を聞いたところで、実習タイムです。
地形図が配られます。
「地すべりのあったところはどこでしょう?みんなで探してみましょう。」
地すべりの特徴的な地形を、見つける練習です。
「このあたりはどうでしょう?」「はい、そうですね!」
「これはそうなんじゃないですか?」「ここはちょっと違うんですね。なぜかというと……」
専門家の目で見ると、同じような地形も微妙に違うんですね。
「危険なエリアにも建物があるんだなぁ…」
ふたたびスライドに戻って、実際の災害事例を解説していただきました。
身近な事例としては、仙台市の折立と、栗駒の荒砥沢地すべり。いずれも実際に橋本さんが調査に行った場所です。
また、古くから大規模な地すべりが繰り返し発生していたとして知られる、大阪の亀の瀬地すべりの紹介も。排水トンネルや杭などの対策工事が行われ、地すべりは現在は起きていません。
自分の住んでいる地域はどうなのか?と当然みなさんが気になるところです。はい、ちゃんとネットで資料が公開されているんですよ。(末尾の資料集参照)
みなさん、自分の住む地域を見る目が変わったのではないでしょうか?
最後に、今回のサイエンスバーを終えての橋本さんからのメッセージです。
「後半はバタバタしてしまい、地形図の見方についても十分に解説できず、そこが心残りでしたが最後まで色々な質問をして下さり、興味を持って聞いていただけていると感じました。
これをきっかけに、土砂災害や地形・地質にもっと興味を持ってもらえれば嬉しいです。
みなさん、ありがとうございました。」
参加者のみなさん、橋本さん、ありがとうございました!
参考資料
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地形図:閲覧だけでしたら、これで日本全国どこでも見れます。
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仙台市宅地造成履歴マップ
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宮城県大規模盛土造成地マップ
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土砂災害防止法(宮城県)
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土砂災害危険個所図(宮城県)
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亀の瀬地すべり(国交省近畿地方整備局)